スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by おてもやん at

2011年02月05日

出羽桜 雄町 純米吟醸しぼりたて生酒

-日本酒を楽しもう 先ずは一献-№212
出羽桜 雄町 純米吟醸 しぼりたて生原酒 

500ml:1365円(税込)

※2月5日までにお申し込みをください。2月23日発売ですので、2月下旬ごろ入荷予定です。

◆ 出羽桜「雄町」を醸す出羽桜酒造㈱について

 出羽桜酒造は、1980年(昭和55年)に『桜花吟醸』を市販化した。鑑評会用として仕込まれる大吟醸には、お米から醸し出された酒とは思えないほど、リンゴやバナナなど果物を思わせる香気を放つ。しかし、大吟醸はたいへん高価な値段になる。これを市販化するために試行錯誤して造られた酒が『桜花吟醸』だ。酒徒をおっと言わせた。初めて口にした人は、「これが日本酒ならば、今まで飲んでいた日本酒はいったい何ぞや…」。吟醸酒という業界の言葉が、広く日本人に知れ渡ったのは、このお酒が一翼を担ったことは、間違いはない。

 吟醸という「道」が日本酒の世界には存在すると私は思う。その道は、日本人の生真面目で、職人気質が造りだした「美」の世界かもしれない。

 話が飛躍するが、吟醸づくりも、宇宙開発も、似ている点がある。宇宙へロケットを飛ばして研究するにはそれなりの研究費用がかかる。決して安くはない。宇宙とは人が住めない環境であるが故に、それなりの装備が必要となる。宇宙開発で培った技術が、我々の日常生活で使う道具にフィードバックされて、豊かなでより快適な生活を送ることができているのだ。例えば、テフロン加工のフライパン。昔はよく焦げた。
 戦前の品評会、そして、現在も続く新酒鑑評会。大きな蔵も、小さな蔵も、蔵のもてる技術で、小仕込みで酒を醸す。一見、無駄とも思えるのだが、技術を研鑽し、技術を若手に伝授する場になる。

◆ 出羽桜「雄町」純米吟醸しぼりたて生原酒

 2009年11月東京で、第1回純米酒大賞制定委員会主催の「純米酒大賞2009」が開催されました。全国84蔵から5部門合わせて137点のエントリーがあり、その中で「出羽桜 純米吟醸 雄町」が見事大賞に輝きました!
2008年の、「純米大吟醸 一路」IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)チャンピオン・サケ受賞に続き、出羽桜の純米造りが高く評価されました。
 そして、昨年2010年11月、第2回純米酒大賞制定委員会主催の「純米酒大賞2010」に「愛山」が大賞を受賞。昨年に続き出羽桜が連続受賞しました。

 それを記念して、500mlに壜詰めしたしぼりたて生原酒を予約分に限り発売することになりました。

今回初の発売ですので、香味のコメントはできませんが、「雄町」の持つ芳醇にしてキレ良い味。しぼりたてのフレッシュな味わい。きっとご満足いただける酒であると思います。たいへん楽しみな酒が発売されます。

2月5日までにお申し込みをください。2月23日発売ですので、2月下旬ごろ入荷予定です。


<写真は720mlの写真・イメージとして…>

原料米: 岡山県赤磐産 雄町
精米歩合: 50%
日本酒度: +5.0
酸  度: 1.6ml
アミノ酸度:
度数: 17.5%
酵  母: 山形KA酵母





  


Posted by たわらや at 13:00Comments(0)

2011年02月05日

冨士酒造で神力を仕込2加藤清正公生誕450年没後400年記念

冨士酒造で神力を仕込む №2 -加藤清正公生誕450年 没後400年 九州新幹線全線開業記念企画-

(前回の続き)

■ 山形酵母について

 日本酒は米と米麹、そして日本酒酵母の発酵によって造られます。ひと昔前までは、日本酒の大半が、熊本酵母(協会9号酵母)で仕込まれていました。

 酒の特徴は、原料米の選定、酵母の選定で決まります。全国の酒蔵が、こぞって、「山田錦」を使用して、精米歩合35%まで磨き、熊本酵母(協会9号)で仕込む。発酵の経過を、熊本県酒造研究所(香露醸造元)・萱島昭二先生が編み出したB曲線(注)に従ってモロミを管理すると美酒が出来上がります。これは全国新酒鑑評会で金賞を受賞するための方程式とも言われました。YK35(Y=山田錦、K=熊本酵母、35=35%精白)という言葉が生まれました。

 そんな時代の中、山形は独自性を打ち出すために、山形県が中心となって、山形に適した酒米の開発、その酒米に適した麹菌の開発、そして適した酵母の開発を進めてきました。現在でこそ、地産地消が声高に言われていますが、そのパイオニアとなったのが、山形酵母であったと記憶します。

 山形酵母が生まれたのは昭和61(1986)年。山形のとある酒蔵の蔵付酵母から分離した吟醸用酵母Y-1(YAMAGATA-1)株。その後、ソフト化清酒酵母としてYK-0107株とYK-2911株の2種類を加えて、合計3種類が平成3(1990)年より山形県内の酒蔵に頒布されました。
 当時の特徴として、エステル生成量(香りが高い)高く、酸味がやや多めとなる傾向にあります。初めて飲んだ時の感想として「これって、白ワイン?」というような新鮮な印象は忘れられません。

 余談だが、この翌年の平成4(1991)年に長野県から長野アルプス酵母が登場し、その後、秋田県から秋田花酵母が登場。全国各地で、それぞれの地産酵母がぞくぞく登場するようになりました。

B曲線(注)…BMD曲線ともいう。これについては、日刊たわらやかわら版2010年08月30日号・知っているようで知らない酒の話№97を参照ください。

■ 熊本神力と山形酵母のコラボ

 これまで熊本県山鹿市・千代の園酒造㈱で、平成7年BYより神力を仕込んで参りました。しっかりした味わい、芳醇な旨味を持ちながらキレのよい男酒といったところでしょうか。

 山形県の栄光冨士の酒質は、繊細にしてきめ細やかなです。栄光冨士流の神力はきっとお姫様のような柔らかなふんわりした酒質になるのでは~と産まれる前から想像というか希望を持っています。(笑)(つづく)

【目でみる栄光富士流神力の仕込み】



(写真の提供:冨士酒造㈱)

綺麗な麹米です。麹菌の菌糸が米全体にまんべんなく行き届いています。いい麹米ができているようです。

酒造りは、一麹、二酛、三造りと申します。麹づくりが酒づくりの要になります。

 きっといい酒ができると思います。楽しみです。



  


Posted by たわらや at 09:15Comments(0)