2012年03月12日

親子で奥の細道 №02 悲しみ本線日本海

03月12日号:親子で奥の細道 №02 
~悲しみ本線日本海~


■トラブル&トラベル

 実をいうと、うちの妻は、快く今回の旅行を認めてはいませんでした。理由は、仕事が溜まっているのにも関わらず、土日返上で旅行に出ることは如何なものかと。もう一つは、長男の宿題が終っていないこと。

 旅にでるものが、本来やり終えていなければならないものを棚上げにして旅に出るということが原因でした。これは、私も長男も、かなり反省はしていました。が、やっぱり、バチが当たった~と思うような事件が発生したのです。

 大阪駅に着き、「さて、これから寝台特急日本海に乗り込もう」という時に、携帯の写真撮影機能が全く反応しなくなったことです。画面は真っ黒のまま、頭の中は真っ白。やっぱり、天誅だ~と思いました。新しいデジカメを買いに行く時間はありません。キヨスクに使い捨てカメラを買いに行きましたが、今のご時勢、携帯電話とそれに付随するカメラ機能のおかげで、公衆電話と携帯カメラはどこのキヨスクにも販売していませんでした。大きな大きな大阪のターミナルを走り回って、やっと使い捨てカメラを手にしました。

「やった~」と思った瞬間。ホームでは「ぷるぷるぷる・・・・」と発車のベルが鳴っています。急いで階段を駆け上がり、弁当とビールと日本酒をおつまみを買い求め、日本海に飛び乗りました。飛び乗った瞬間
「プシューッ・・・」

といって、折りたたみ扉が閉まりました。すかさず、車内放送が

「危険ですので、駆け込み乗車はご遠慮ください」とのアナウンス。まさに私のこと。心の中で、すいませんでしたと呟き、反省した倍の力で、携帯のカメラ機能が壊れたことの怒りがこみ上げてきました。

 旅行は記憶と記録が大切であると思います。記憶を保管するためにも文章や写真などで記録することはとても大切なことは、国鉄を全線完全乗車する旅を10代半から20代前半の8年を通やして旅を続けた私なりの体に染み付いていることでもあります。そして、今回のトラブルです。本当に、参りました。暗い気持ちで寝台特急・日本海の旅がスタートしました。まさに、悲しみ本線「日本海」となってしまいました。

 就寝後、もう一つのトラブルが発生したとか。新津付近で、牽引車の次ぎに連結してある電源車が故障して、車内の電灯、暖房の設備が夜中にストップしたとか。緊急に最寄の駅で停車して、修理したとか。

 朝、起きてみると、予定より30分遅れで秋田駅に着きました。

 またもや、バチが当たったか~と、翌朝も暗い気持ちになりました。秋田は例年にない大雪のため、いたるところに残雪の壁が出来ていました。(続く)

親子で奥の細道 №02 悲しみ本線日本海

寝台特急日本海の車内にて。長男は4年ぶりの寝台車。(寝台特急はやぶさ以来)

親子で奥の細道 №02 悲しみ本線日本海

故障した日本海の電源車カニ24-112(盛アオ)。青森駅にて撮影。





Posted by たわらや at 12:00│Comments(1)
この記事へのコメント
お疲れ様です!

お忙しいでしょうが早く続きをお願いします!!
Posted by 祭 at 2012年03月18日 16:15
 
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