2011年02月04日
出羽桜 愛山 純米大吟醸しぼりたて生酒
-日本酒を楽しもう 先ずは一献-№211
出羽桜 愛山 純米大吟醸 しぼりたて生酒
500ml:1785円(税込)
※2月5日までにお申し込みをください。2月23日発売ですので、2月下旬ごろ入荷予定です。
◆ 出羽桜「愛山」を醸す出羽桜酒造㈱について
出羽桜酒造は、1980年(昭和55年)に『桜花吟醸』を市販化した。鑑評会用として仕込まれる大吟醸には、お米から醸し出された酒とは思えないほど、リンゴやバナナなど果物を思わせる香気を放つ。しかし、大吟醸はたいへん高価な値段になる。これを市販化するために試行錯誤して造られた酒が『桜花吟醸』だ。酒徒をおっと言わせた。初めて口にした人は、「これが日本酒ならば、今まで飲んでいた日本酒はいったい何ぞや…」。吟醸酒という業界の言葉が、広く日本人に知れ渡ったのは、このお酒が一翼を担ったことは、間違いはない。
吟醸という「道」が日本酒の世界には存在すると私は思う。その道は、日本人の生真面目で、職人気質が造りだした「美」の世界かもしれない。
話が飛躍するが、吟醸づくりも、宇宙開発も、似ている点がある。宇宙へロケットを飛ばして研究するにはそれなりの研究費用がかかる。決して安くはない。宇宙とは人が住めない環境であるが故に、それなりの装備が必要となる。宇宙開発で培った技術が、我々の日常生活で使う道具にフィードバックされて、豊かなでより快適な生活を送ることができているのだ。例えば、テフロン加工のフライパン。昔はよく焦げた。
戦前の品評会、そして、現在も続く新酒鑑評会。大きな蔵も、小さな蔵も、蔵のもてる技術で、小仕込みで酒を醸す。一見、無駄とも思えるのだが、技術を研鑽し、技術を若手に伝授する場になる。
◆ 幻の酒米「愛山」について
酒米・愛山(あいやま)は1949年(昭和24年)に兵庫県立農業試験場で開発された酒米です。母系に「愛船117」、父系に「山雄67」を交配させて誕生した酒米。真珠のように大粒で、芯白がとても大きく、最高の酒米として近年・若手醸造家たちが研究し始めている注目の酒米だ。
米の品種ができるまでには、最低でも10年はかかる。昭和24年に誕生ということは、戦中、戦前に、美酒を求めて、先人達が研究を積み重ねた結果である。米を造る技術者の魂、酒を造る蔵人の魂、その思いが一つの「酒」(出羽桜「愛山」純米大吟醸)になりました。
◆ 出羽桜「愛山」純米大吟醸しぼりたて生原酒
2010年11月に開催された純米酒大賞制定委員会(フルネット)主催・市販純米酒の品評会において、最高賞「純米酒大賞」を受賞。
今回、上槽したばかりのしぼりたて原酒を、予約分に限って500mlに壜詰めして発売します。
五味が絶妙に調和した味わいが特徴の「愛山」新酒をどうぞ。
○ 出羽桜「愛山」 純米大吟醸しぼりたて生原酒

※写真は大古酒。イメージ写真です。
原料米: 兵庫県播州産・愛山
精米歩合: 45%
日本酒度: +3.0
酸 度: 1.5ml
アミノ酸度:?
アルコール度数: 17.5%
酵 母: 山形KA酵母
出羽桜 愛山 純米大吟醸 しぼりたて生酒
500ml:1785円(税込)
※2月5日までにお申し込みをください。2月23日発売ですので、2月下旬ごろ入荷予定です。
◆ 出羽桜「愛山」を醸す出羽桜酒造㈱について
出羽桜酒造は、1980年(昭和55年)に『桜花吟醸』を市販化した。鑑評会用として仕込まれる大吟醸には、お米から醸し出された酒とは思えないほど、リンゴやバナナなど果物を思わせる香気を放つ。しかし、大吟醸はたいへん高価な値段になる。これを市販化するために試行錯誤して造られた酒が『桜花吟醸』だ。酒徒をおっと言わせた。初めて口にした人は、「これが日本酒ならば、今まで飲んでいた日本酒はいったい何ぞや…」。吟醸酒という業界の言葉が、広く日本人に知れ渡ったのは、このお酒が一翼を担ったことは、間違いはない。
吟醸という「道」が日本酒の世界には存在すると私は思う。その道は、日本人の生真面目で、職人気質が造りだした「美」の世界かもしれない。
話が飛躍するが、吟醸づくりも、宇宙開発も、似ている点がある。宇宙へロケットを飛ばして研究するにはそれなりの研究費用がかかる。決して安くはない。宇宙とは人が住めない環境であるが故に、それなりの装備が必要となる。宇宙開発で培った技術が、我々の日常生活で使う道具にフィードバックされて、豊かなでより快適な生活を送ることができているのだ。例えば、テフロン加工のフライパン。昔はよく焦げた。
戦前の品評会、そして、現在も続く新酒鑑評会。大きな蔵も、小さな蔵も、蔵のもてる技術で、小仕込みで酒を醸す。一見、無駄とも思えるのだが、技術を研鑽し、技術を若手に伝授する場になる。
◆ 幻の酒米「愛山」について
酒米・愛山(あいやま)は1949年(昭和24年)に兵庫県立農業試験場で開発された酒米です。母系に「愛船117」、父系に「山雄67」を交配させて誕生した酒米。真珠のように大粒で、芯白がとても大きく、最高の酒米として近年・若手醸造家たちが研究し始めている注目の酒米だ。
米の品種ができるまでには、最低でも10年はかかる。昭和24年に誕生ということは、戦中、戦前に、美酒を求めて、先人達が研究を積み重ねた結果である。米を造る技術者の魂、酒を造る蔵人の魂、その思いが一つの「酒」(出羽桜「愛山」純米大吟醸)になりました。
◆ 出羽桜「愛山」純米大吟醸しぼりたて生原酒
2010年11月に開催された純米酒大賞制定委員会(フルネット)主催・市販純米酒の品評会において、最高賞「純米酒大賞」を受賞。
今回、上槽したばかりのしぼりたて原酒を、予約分に限って500mlに壜詰めして発売します。
五味が絶妙に調和した味わいが特徴の「愛山」新酒をどうぞ。
○ 出羽桜「愛山」 純米大吟醸しぼりたて生原酒

※写真は大古酒。イメージ写真です。
原料米: 兵庫県播州産・愛山
精米歩合: 45%
日本酒度: +3.0
酸 度: 1.5ml
アミノ酸度:?
アルコール度数: 17.5%
酵 母: 山形KA酵母
Posted by たわらや at
07:03
│Comments(0)
2011年02月04日
冨士酒造で神力を仕込1加藤清正公生誕450年没後400年記念
冨士酒造で神力を仕込む №1 -加藤清正公生誕450年 没後400年 九州新幹線全線開業記念企画-
■序文
平成23(2011)年は、現在の熊本の礎を築いた加藤清正公生誕450年、没後400年です。併せまして、3月には九州新幹線が全線開業をして、熊本が大きく変わる記念すべき年です。
このことを記念して、山形県鶴岡市の冨士酒造㈱・加藤有慶様に相談して、熊本で私たちが栽培した酒米『神力』で吟醸酒を仕込んでいただけないか依頼していました。快諾を頂きまして、1月17日より、酒づくりが始まりました。このコラムでは、冨士酒造㈱で、神力を仕込む様子をお伝えします。
■ 清正公末裔の造り酒屋
清正公は、今から400年前の1611年3月28日に、二条城で豊臣秀頼と徳川家康の対面の時に、秀頼公のお供として同伴。その後、熊本への帰路、病に伏されて6月24日に他界しました。
家督を継いだ加藤忠広公の時代、1633年に加藤家改易となります。山形県鶴岡藩の徳川家臣・酒井家に1万石で預かりの身となります。加藤家再興することはかなわず、忠廣公は他界しました。
江戸時代中期の安永7年(1778年)、加藤家の末裔とされる加茂屋專之助が酒銘を「冨士」と定め酒造業を始めます。酒名に「冨士」をつける所以は分かりませんが、「冨士」の文字は左右対称をなし、裏表のない酒造りに対する姿勢を貫く意が含まれるといいます。まさに清正公気質がうかがえます。
■ 三つのカン
熊本で栽培した酒米『神力』を、鶴岡の冨士酒造で仕込んでもらいます。
この企画が目指すことは、
①感謝:仰清正公…清正公の遺徳を偲ぶ
②還流(交流):ふれあい…熊本と鶴岡の交流の懸け橋づくり。
③感動:旨い~…新しい吟醸酒の香味創造。
の3つの「感」(カン)です。
■ 山形酵母で仕込む
1月上旬、神力栽培農家・原誠一さんが収穫後冷温庫で保存したいた酒米「神力」を山形県鶴岡市の冨士酒造へ輸送。神力は、鶴岡で50%まで精米されました。
平成7年より、千代の園酒造で仕込んできた神力は、熊本酵母でした。冨士酒造㈱では、神力を山形酵母で仕込むということでした。酵母が変われば、香味の表現も違ってきます。どのような香味になるか、たいへん楽しみです。
そして、1月17日より栄光富士流神力の酒づくりがはじまりました。

これが山形酵母のアンプルです。
この綿栓の瓶に詰められているものが「山形酵母」です。山形酵母だけが純粋培養された液体です。これだけみるとたいへんグロイのですが、酒母(酛)にこの液体を入れて、山形酵母をさらに増殖させて、本仕込みを迎える準備をいたします。
(写真の提供:冨士酒造㈱より)
(続く)
■序文
平成23(2011)年は、現在の熊本の礎を築いた加藤清正公生誕450年、没後400年です。併せまして、3月には九州新幹線が全線開業をして、熊本が大きく変わる記念すべき年です。
このことを記念して、山形県鶴岡市の冨士酒造㈱・加藤有慶様に相談して、熊本で私たちが栽培した酒米『神力』で吟醸酒を仕込んでいただけないか依頼していました。快諾を頂きまして、1月17日より、酒づくりが始まりました。このコラムでは、冨士酒造㈱で、神力を仕込む様子をお伝えします。
■ 清正公末裔の造り酒屋
清正公は、今から400年前の1611年3月28日に、二条城で豊臣秀頼と徳川家康の対面の時に、秀頼公のお供として同伴。その後、熊本への帰路、病に伏されて6月24日に他界しました。
家督を継いだ加藤忠広公の時代、1633年に加藤家改易となります。山形県鶴岡藩の徳川家臣・酒井家に1万石で預かりの身となります。加藤家再興することはかなわず、忠廣公は他界しました。
江戸時代中期の安永7年(1778年)、加藤家の末裔とされる加茂屋專之助が酒銘を「冨士」と定め酒造業を始めます。酒名に「冨士」をつける所以は分かりませんが、「冨士」の文字は左右対称をなし、裏表のない酒造りに対する姿勢を貫く意が含まれるといいます。まさに清正公気質がうかがえます。
■ 三つのカン
熊本で栽培した酒米『神力』を、鶴岡の冨士酒造で仕込んでもらいます。
この企画が目指すことは、
①感謝:仰清正公…清正公の遺徳を偲ぶ
②還流(交流):ふれあい…熊本と鶴岡の交流の懸け橋づくり。
③感動:旨い~…新しい吟醸酒の香味創造。
の3つの「感」(カン)です。
■ 山形酵母で仕込む
1月上旬、神力栽培農家・原誠一さんが収穫後冷温庫で保存したいた酒米「神力」を山形県鶴岡市の冨士酒造へ輸送。神力は、鶴岡で50%まで精米されました。
平成7年より、千代の園酒造で仕込んできた神力は、熊本酵母でした。冨士酒造㈱では、神力を山形酵母で仕込むということでした。酵母が変われば、香味の表現も違ってきます。どのような香味になるか、たいへん楽しみです。
そして、1月17日より栄光富士流神力の酒づくりがはじまりました。

これが山形酵母のアンプルです。
この綿栓の瓶に詰められているものが「山形酵母」です。山形酵母だけが純粋培養された液体です。これだけみるとたいへんグロイのですが、酒母(酛)にこの液体を入れて、山形酵母をさらに増殖させて、本仕込みを迎える準備をいたします。
(写真の提供:冨士酒造㈱より)
(続く)
Posted by たわらや at
06:58
│Comments(0)