2012年03月28日

日本酒を楽しもう先ずは一献№283義侠・スペックF純米生原酒

平成24年03月28日(水)
旧暦:弥生7日
たわらや酒店 日刊かわらばん


おはようございます。
今朝の熊本(菊陽町)の天気は晴。
6時の気温は+6℃。
昨日が0℃でしたので、暖かく感じます。

日が長くなりましたね。
昨日と比べると日の出が6時13分から6時10分に。
日の入が18時33分から18時34分に。
一日でなんと4分も昼間が長くなっています。
特に日の出が日々早くなるのを感じます。

㈲たわらや酒店 宇野 功一
〒869-1101 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2211番地1号
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日刊たわらや かわら版
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 03月28日号:義侠 スペックF 純米生原酒 総米1500㎏×精米60% 
~日本酒を楽しもう 先ずは一献 №284~


◆ 3月4日・義侠へ

 毎年のことですが、3月第一日曜日に、愛知県愛西市・山忠本家酒造では、今年出来上がった「義侠」の酒の試飲会が開催されます。造ったお酒をほぼタンク毎、熟成した酒をビンテージ(醸造年度)毎にテースティングができます。さて今年のお酒は…、たいへん気になり出掛けました。

 熊本から名古屋へ。3年前までは、寝台特急「はやぶさ」があったので、夕方出発して、早朝に名古屋に入れたのですが、この列車がなくなり、名古屋に朝着がたいへん困難となりました。結局、今年も往復夜行バスを利用しました。

 試飲の仕方は、人それぞれですが、私の場合は、色、香り、味わいの3つをコメント致します。

 色はお酒の状態を視覚で確かめるものです。濾過が強ければ、色が無くなりますし、最近は、濾過をしなくて日本酒本来の色彩を表現した日本酒が多くなって参りました。綺麗な琥珀色を呈しています。義侠も酒米本来の味わいを表現するため、敢えて濾過を強くはしていません。全般的に、淡く照りのある琥珀色でした。

 続いて、きき酒用の蛇の目に、鼻を近づけ香りを鼻孔に入れます。何の香りに似ているか、想像をします。軽い香りか、重い香りか、トーンが
高いか、低いか、好感的な香りか、嫌な香りか…などなど。表現の仕方はワイン業界のソムリエの方々は、豊かな語彙でもって表現します。私は自分なりの表現でメモをします。

 最後に、口に酒を含みテースティングをします。最初の味わいと、後の味わいの違いの変化をチェックします。お酒を口いっぱいに転がし、お酒から出た香りを今度は鼻孔から抜きます。先程、香った香りと同じかどうか。これを含み香といいますが、同じイメージの香りもあれば、大きく違う香りもあります。

 私は酒屋なので、このお酒は、いつ頃飲みごろを迎えるか、いくらならばお客様が喜んで買っていただけるだろうか、という「旬の時期」と「値踏み」を致します。

◆平成23年版義侠は

 山田昌弘専務と対話。23BYで使用した山田錦の質は上々。22BYが最低であり、仕込みが厳しかった半面、今年は最良の品質を味わいに反映されるべく逆に気を使った。小仕込みにすることにより、よりバランスの取れた酒質になるように努めた。
 軽いタイプの酒ではなく、米の旨味を活かした赤ワイン型の日本酒を追求。進化した『義侠』を味わってもらいたい。



◆義侠のイチオシ生酒
スペックF:純米生原酒 
総米1500㎏×60%精白

色:ほんのり琥珀色

香:全体的にすっきり系。カリン、梨を彷彿させる爽やかな香り。

味:全体的に若い。熟成させれば美酒に間違いない品格を持つ。丸みを帯びた味わい。後半にかけて旨味が口いっぱいに広がり、キレよく消える。たいへん心地よい。

 実は、総米を1500㎏と表示しているが、1t程度の小仕込みで仕込んでいるので、例年に増してきめ細かな酒質に進化しています。価格はそのまま。義侠ファンには堪りませんネ。

 宇野功一がveryGOOD印を付けた1本です。この酒を熟成させても面白いと思いました。


【義侠 スペックF 純米生原酒 総米1500㎏× 60%精白】
日本酒を楽しもう先ずは一献№283義侠・スペックF純米生原酒
原料米: 兵庫産東条産特A山田錦
精米歩合: 麹米 60% 掛米 60%
日本酒度: +3.0
酸  度: 1.5
アミノ酸度: 未定
アルコール度数: 16.8%
酵  母: 協会9号
価  格: 1800ml 3045円(税込)
       720ml 1523円(税込)
日本酒を楽しもう先ずは一献№283義侠・スペックF純米生原酒

山田昌弘専務








Posted by たわらや at 07:01│Comments(0)
 
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