2011年02月27日
仰清正公 №17 小牧長久手の戦い
-仰清正公- №17 小牧・長久手の戦い
清正公生誕450年没後400年・九州新幹線全線開業記念企画
■第17話「小牧・長久手の戦い」
天正12年。伊勢長島にいた織田信勝は天下が自分から遠ざかっていくのにいらだっていた。弟の信孝はすでに混乱の中自害している。信勝は羽柴秀吉を信じる老臣を抹殺して将来を浜松にいる徳川家康に頼った。
秀吉が大阪城を築いた同時期、美濃(岐阜)、尾張、伊勢の諸国は混乱が続いていた。流れは秀吉か家康になるのだろうが、どの国の誰がどちら側につくか、見通せなかった。
その中で織田信勝は家康を頼った。家康は小牧山に出張ってきた。
いちおう天下を治めた形の羽柴秀吉は混乱の美濃、尾張、伊勢地方を平定しなければならない。浜松にいた徳川家康が織田信勝に頼られたとはいえ、この地に出張ってくるとなればこれに応じなければならない。そこで十二万五千の陣容で出動する。これが歴史にいわれる小牧、長久手の戦いである。
徳川勢は羽柴軍の三分の一、五万の軍勢だがこちらは野戦に強い。一方、羽柴軍は城攻めが得意である。結果は大きい合戦にはならなかったが、局地戦で徳川軍は勝利を挙げた。
羽柴軍は小牧のの戦いに敗れたが、羽柴、徳川軍はそれぞれ戦略を繰り返すのみで大きい合戦はなく、それぞれ大阪城、清洲城に戻る。そもそもこの戦いは、織田信勝が羽柴秀吉を離れ、徳川家康を頼ったことに原因があった。その信勝自身が伊勢長島に戻り、このままではどうにもならないと見て、秀吉に詫を入れる形になった。
こうして、秀吉、家康の間には決戦はおこなわれなかった。そして秀吉、徳川家康、織田信勝と和睦をすることになります。(JS)
清正公生誕450年没後400年・九州新幹線全線開業記念企画
■第17話「小牧・長久手の戦い」
天正12年。伊勢長島にいた織田信勝は天下が自分から遠ざかっていくのにいらだっていた。弟の信孝はすでに混乱の中自害している。信勝は羽柴秀吉を信じる老臣を抹殺して将来を浜松にいる徳川家康に頼った。
秀吉が大阪城を築いた同時期、美濃(岐阜)、尾張、伊勢の諸国は混乱が続いていた。流れは秀吉か家康になるのだろうが、どの国の誰がどちら側につくか、見通せなかった。
その中で織田信勝は家康を頼った。家康は小牧山に出張ってきた。
いちおう天下を治めた形の羽柴秀吉は混乱の美濃、尾張、伊勢地方を平定しなければならない。浜松にいた徳川家康が織田信勝に頼られたとはいえ、この地に出張ってくるとなればこれに応じなければならない。そこで十二万五千の陣容で出動する。これが歴史にいわれる小牧、長久手の戦いである。
徳川勢は羽柴軍の三分の一、五万の軍勢だがこちらは野戦に強い。一方、羽柴軍は城攻めが得意である。結果は大きい合戦にはならなかったが、局地戦で徳川軍は勝利を挙げた。
羽柴軍は小牧のの戦いに敗れたが、羽柴、徳川軍はそれぞれ戦略を繰り返すのみで大きい合戦はなく、それぞれ大阪城、清洲城に戻る。そもそもこの戦いは、織田信勝が羽柴秀吉を離れ、徳川家康を頼ったことに原因があった。その信勝自身が伊勢長島に戻り、このままではどうにもならないと見て、秀吉に詫を入れる形になった。
こうして、秀吉、家康の間には決戦はおこなわれなかった。そして秀吉、徳川家康、織田信勝と和睦をすることになります。(JS)
Posted by たわらや at
23:00
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2011年02月27日
知っているようで知らない酒の話№131いつ生まれた吟醸の言葉
-知っているようで知らない酒の話- №131
いつ生まれた「吟醸」という言葉 後編
■ 吟醸酒の戦後は

写真は、「昭和天皇の御大典の儀の地方選酒になり、加藤吉平商店の蔵の前で、当時の蔵役との記念写真。」。この写真が何を物語っているか、たいへんに興味深いことがあります。写真は昭和初期のこと。この前掛けに「吟醸」という文字があります。日本で初めて吟醸という言葉が登場した時の写真である(と思う)。
現在では誰もが吟醸酒という言葉に馴染みがあるが、高度に精米して醸した日本酒=吟醸酒が誕生したのがこの時代である。それまで、お米を磨く手段としては水車精米か、人力による足踏み精米でありました。
水車精米にしろ、足踏み精米にしろ精米歩合90%程度しか磨くことができなかった。現在の基準では精米歩合60%以下が吟醸酒で、50%以下が大吟醸酒であるが、この精米が可能にしたのが、広島の佐竹利市氏が発明した「佐竹式竪型精米機」の誕生だ。動力に電気を使い、現在の精米機の原点といえる機械を完成させた。高度精白した原料米を低温でじっくりと醗酵させると、この世のものとは思えぬ芳しい香気が漂う美酒が生まれました。これを吟醸酒と評しました。その当時吟醸酒を加藤吉平商店は発売していたことを物語っています。
残念なことに、高度に精米する吟醸酒は、暗い時代を迎えてしまいます。米が国の統制下におかれ、贅沢に米を使う吟醸酒は醸造が認められなくなりました。
もともと吟醸酒は明治40年から隔年に開催された全国新酒品評会の出品酒として各地の銘醸蔵が腕を競うため醸しました。昭和13年を最後に戦後まで開催が中止されました。
戦後、日本酒を醸造することはできるようになったが、吟醸酒の復活はそれよりもっともっと後のことになります。昭和44年に「梵」(加藤吉平商店)で戦後初の吟醸酒発売になるが、みんなが吟醸酒を認知するのは昭和50年代、60年代。ようやく吟醸酒の戦後がやってきたのでした。吟醸酒にとっては長い長い戦争だったように思います。
■ 梵 純米大吟醸 無濾過生原酒
1800ml:3780円(税込)
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:52%
日本酒度:+5.0
酸度:1.3
アミノ酸度:?
アルコール度数:17.5%
使用酵母:KATO(自社酵母)9号酵母

◆ 梵・唯一の生酒
梵・山廃純米大吟醸無濾過生原酒
【こんな人に飲んで欲しい】
「山廃」という言葉が日本酒のラベルに登場します。これは昔ならがの伝統的な技法で仕込む一種の酒づくりの工法(流儀)です。山廃は味わい深いタイプの酒が多いのですが、このお酒は山廃の中では最も綺麗な味わいに仕上がっています。「山廃」の入門酒としてお薦めします。
【お手ごろな価格の大吟醸】
やや力強い原酒の骨太い味わい。吟醸香りも高く濃醇旨口タイプ。香味ともにパワフルながらバランスがよく生酒ながらキレがいいので、滑らかなので飲み易さを感じます。濃いけどスムーズ。
原料米は兵庫山田錦。山廃純米大吟醸ですので、本当に美味しいです。
原酒でアルコール度数が高いので、ロックにしても楽しめます。上手に凍らせて、氷酒などにしても面白いと思います。
大吟醸はたいへん高価な酒です。このお酒も安くはありませんが、リズナブルな価格です。価格以上に酒が素晴らしい酒です。
いつ生まれた「吟醸」という言葉 後編
■ 吟醸酒の戦後は

写真は、「昭和天皇の御大典の儀の地方選酒になり、加藤吉平商店の蔵の前で、当時の蔵役との記念写真。」。この写真が何を物語っているか、たいへんに興味深いことがあります。写真は昭和初期のこと。この前掛けに「吟醸」という文字があります。日本で初めて吟醸という言葉が登場した時の写真である(と思う)。
現在では誰もが吟醸酒という言葉に馴染みがあるが、高度に精米して醸した日本酒=吟醸酒が誕生したのがこの時代である。それまで、お米を磨く手段としては水車精米か、人力による足踏み精米でありました。
水車精米にしろ、足踏み精米にしろ精米歩合90%程度しか磨くことができなかった。現在の基準では精米歩合60%以下が吟醸酒で、50%以下が大吟醸酒であるが、この精米が可能にしたのが、広島の佐竹利市氏が発明した「佐竹式竪型精米機」の誕生だ。動力に電気を使い、現在の精米機の原点といえる機械を完成させた。高度精白した原料米を低温でじっくりと醗酵させると、この世のものとは思えぬ芳しい香気が漂う美酒が生まれました。これを吟醸酒と評しました。その当時吟醸酒を加藤吉平商店は発売していたことを物語っています。
残念なことに、高度に精米する吟醸酒は、暗い時代を迎えてしまいます。米が国の統制下におかれ、贅沢に米を使う吟醸酒は醸造が認められなくなりました。
もともと吟醸酒は明治40年から隔年に開催された全国新酒品評会の出品酒として各地の銘醸蔵が腕を競うため醸しました。昭和13年を最後に戦後まで開催が中止されました。
戦後、日本酒を醸造することはできるようになったが、吟醸酒の復活はそれよりもっともっと後のことになります。昭和44年に「梵」(加藤吉平商店)で戦後初の吟醸酒発売になるが、みんなが吟醸酒を認知するのは昭和50年代、60年代。ようやく吟醸酒の戦後がやってきたのでした。吟醸酒にとっては長い長い戦争だったように思います。
■ 梵 純米大吟醸 無濾過生原酒
1800ml:3780円(税込)
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:52%
日本酒度:+5.0
酸度:1.3
アミノ酸度:?
アルコール度数:17.5%
使用酵母:KATO(自社酵母)9号酵母

◆ 梵・唯一の生酒
梵・山廃純米大吟醸無濾過生原酒
【こんな人に飲んで欲しい】
「山廃」という言葉が日本酒のラベルに登場します。これは昔ならがの伝統的な技法で仕込む一種の酒づくりの工法(流儀)です。山廃は味わい深いタイプの酒が多いのですが、このお酒は山廃の中では最も綺麗な味わいに仕上がっています。「山廃」の入門酒としてお薦めします。
【お手ごろな価格の大吟醸】
やや力強い原酒の骨太い味わい。吟醸香りも高く濃醇旨口タイプ。香味ともにパワフルながらバランスがよく生酒ながらキレがいいので、滑らかなので飲み易さを感じます。濃いけどスムーズ。
原料米は兵庫山田錦。山廃純米大吟醸ですので、本当に美味しいです。
原酒でアルコール度数が高いので、ロックにしても楽しめます。上手に凍らせて、氷酒などにしても面白いと思います。
大吟醸はたいへん高価な酒です。このお酒も安くはありませんが、リズナブルな価格です。価格以上に酒が素晴らしい酒です。
Posted by たわらや at
12:00
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