2011年08月25日
国鉄全線完全乗車雑話№3 三陸鉄道復興へ次の一手№2
08月25日号:国鉄全線完全乗車雑話 №3
- 三陸鉄道復興への次の一手 ② -
■ 被災の状況は
前回、三陸海岸縦貫鉄道の成り立ちについて書きました。7つの線区をまたぐ複雑なダイヤ運行をしているために直通運行がされないダイヤに加えて、戦前開通の区間は、現在の自動車交通には比較にならない遅さ、そのために列車本数が少ないというジレンマがあります。
南リアス線の前身でありました盛線、北リアス線の前身でありました久慈線。双方は昭和40~50年代に作られた比較的新しい線区です。トンネルと鉄橋、そして高架線区が比較的多く、駅も高所にあるケースが多い。そのために3月11日の震災での津波被害が比較的少なく、3月中下旬には、被災後直ぐに復旧することができました。
一方、山田線は、盛岡から工事が始まります。東北本線から北上高地を貫き、太平洋へ横断する最初の鉄道でありました。宮古まで鉄道が通じたのが昭和9(1934)年。そして、徐々に延伸しながら、昭和14(1939)年にはついに釜石まで通じることになります。ですので、宮古~釜石間の線区は戦前に開通した線区で、高架区間はなく、震災による津波の被害をモロに受けた線区でありました。
公共交通には被災に強い、なるべく被災を免れることを望むのであれば、高架区間が有効であることが分かります。
■ 半世紀スピードアップがなされなていないローカル線
大きな被災を受けた三陸海岸鉄道。新しく線区を建設しなければならないところもあります。これまでの在来型の鉄道を敷設するのもいいのですが、現在、つまり21世紀型の鉄道を敷設するのがいいと私は思います。
私の住む菊陽町三里木には、熊本と大分を結ぶ豊肥本線が通じています。途中の肥後大津までは電化していますが、それ以東は未電化です。戦前に開通した本線ですが、実質はローカル線です。特急が走ってはいますが、特急とは名ばかり。駅を通過するだけです。その証拠に、昭和30年代後半に、キハ55型ディーゼル(当時は日光線でデビューしたので日光型と言っていました)を投入した時から、スピードアップしていないのが現状。つまり、この50年、在来ローカル線は、スピードアップがなされていないのが現状なのです。
21世紀の現在、これから数十年、現行の在来鉄道を敷設しても、きっと利用者は飛躍的に増えることはないでしょう。三陸鉄道に限ったことではありませんが、現に、お得意さんという方は、地元の高校へ通う通学客と病院へ通う高齢者の方です。実際の生活の中で必要とされる鉄道へ生まれ変わるよい時期であると私は思います。(続)
■ 浦霞 純米酒
宮城県石巻市本町2-14 佐浦

原料米: まなむすめ
精米歩合: 65%
日本酒度: +2.0
酸 度: 1.5
アミノ酸度: 1.7
度数:15.3%
酵 母: 浦霞酵母
価 格: 1800ml 2725円(税込)
- 三陸鉄道復興への次の一手 ② -
■ 被災の状況は
前回、三陸海岸縦貫鉄道の成り立ちについて書きました。7つの線区をまたぐ複雑なダイヤ運行をしているために直通運行がされないダイヤに加えて、戦前開通の区間は、現在の自動車交通には比較にならない遅さ、そのために列車本数が少ないというジレンマがあります。
南リアス線の前身でありました盛線、北リアス線の前身でありました久慈線。双方は昭和40~50年代に作られた比較的新しい線区です。トンネルと鉄橋、そして高架線区が比較的多く、駅も高所にあるケースが多い。そのために3月11日の震災での津波被害が比較的少なく、3月中下旬には、被災後直ぐに復旧することができました。
一方、山田線は、盛岡から工事が始まります。東北本線から北上高地を貫き、太平洋へ横断する最初の鉄道でありました。宮古まで鉄道が通じたのが昭和9(1934)年。そして、徐々に延伸しながら、昭和14(1939)年にはついに釜石まで通じることになります。ですので、宮古~釜石間の線区は戦前に開通した線区で、高架区間はなく、震災による津波の被害をモロに受けた線区でありました。
公共交通には被災に強い、なるべく被災を免れることを望むのであれば、高架区間が有効であることが分かります。
■ 半世紀スピードアップがなされなていないローカル線
大きな被災を受けた三陸海岸鉄道。新しく線区を建設しなければならないところもあります。これまでの在来型の鉄道を敷設するのもいいのですが、現在、つまり21世紀型の鉄道を敷設するのがいいと私は思います。
私の住む菊陽町三里木には、熊本と大分を結ぶ豊肥本線が通じています。途中の肥後大津までは電化していますが、それ以東は未電化です。戦前に開通した本線ですが、実質はローカル線です。特急が走ってはいますが、特急とは名ばかり。駅を通過するだけです。その証拠に、昭和30年代後半に、キハ55型ディーゼル(当時は日光線でデビューしたので日光型と言っていました)を投入した時から、スピードアップしていないのが現状。つまり、この50年、在来ローカル線は、スピードアップがなされていないのが現状なのです。
21世紀の現在、これから数十年、現行の在来鉄道を敷設しても、きっと利用者は飛躍的に増えることはないでしょう。三陸鉄道に限ったことではありませんが、現に、お得意さんという方は、地元の高校へ通う通学客と病院へ通う高齢者の方です。実際の生活の中で必要とされる鉄道へ生まれ変わるよい時期であると私は思います。(続)
■ 浦霞 純米酒
宮城県石巻市本町2-14 佐浦

原料米: まなむすめ
精米歩合: 65%
日本酒度: +2.0
酸 度: 1.5
アミノ酸度: 1.7
度数:15.3%
酵 母: 浦霞酵母
価 格: 1800ml 2725円(税込)
Posted by たわらや at
05:30
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