2012年01月20日
知っているようで知らない酒の話№165寒造りについて考える
平成24年01月20日(金)
旧暦:師走27日
たわらや酒店 日刊かわらばん
おはようございます。
今朝の熊本県菊陽町の天気は曇り。
昨日までの雨が上がりました。
今日は晴れる予報が出ています。
今朝も温かな朝です。現在の気温は8℃
温かくて嬉しい朝です。

(↑ハゼの木の上、電線に仲のよさそうなつがいの鳩の写真。光の森駅付近午前8時の写真)
明日から、大寒。一年で最も寒い時期となります。
今日は、寒造りの酒の話題について、お伝えします。
㈲たわらや酒店 宇野 功一
〒869-1101 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2211番地1号
電話番号096-232-3138
ファックス 096-232-3368
メール info@tawaraya-sake.co.jp
たわらや酒店 公式ブログ:http://tawaraya.otemo-yan.net/
営業時間 平日:09:00~19:00
━━━━━━━━━━━━
日刊たわらや かわら版
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01月20日号:大寒に「寒造り」について考える
~知っているようで知らない酒の話 №166~
■ 今日は12月27日、明日は大寒
いつものように、目を覚まし、いつものように顔を洗い、歯を磨く。そして、日めくりのカレンダーを1枚めくり、一日がスタートします。NHK第一放送のスイッチを入れ、ストーブを点けるのも毎日の日課。
今日は1月20日ですが、日本にはもう一つの暦があります。そうです、明治5年以前まで使っていた太陰暦です。お月さまが地球を廻るのを1カ月としますので、日は月の姿を表します。一日は朔日(さくじつ)と言って、月はほぼ太陽と同じ方向にあり月は見えません。三日になると、太陽が沈んだばかりの西の空に、繊月の姿をみることができます。月は日ごと膨らみはじめ、日没の時間の位置が、日に日に東へずれていきます。十五日になれば、まん丸い、満月。太陽が沈む時に西から昇り始めます。十六夜、十七夜…と続き、夜が更けないと月が昇ってこなくなります。そして、今日は12月27日です。もうすぐ、旧暦のお正月を迎えます。中国や横浜や長崎の中華街では、旧正月を盛大に祝います。春節といいますね。
一年の中に、二十四節季があります。明日は「大寒」です。一年で最も寒い時期とされます。南国でも、雪が降りやすい時期を迎えます。大寒の次の節季が「立春」です。
早春譜の歌詞にもあるように、「春は名のみの風の寒さや~」のように、立春を迎えてもまだまだ寒いのですが、日の出が早くなり、日の入りが遅くなり、太陽の陽射しが日々強くなることを感じます。「光の春」がやってきますね。
調べてみますと、本日1月20日は、冬至からほぼ1カ月が過ぎます。冬至の日よりも、熊本では19分も昼間の時間が長くなっています。寒い中でも、季節はだんだん春に向えっています。
■ 酒は寒造り
前置きが長くなりました。寒の時期、最も活気に満ちた職場があります。それは日本各地の日本酒蔵です。この時期、その蔵で最も高級な酒質の大吟醸の仕込みを行っています。
元々、日本人は祭事がある度に、一年じゅう酒を醸していました。できた酒を祭事の時に捧げていたし、分け前を人々が飲んでいました。日本には四季が存在して、春夏秋冬にあわせた醸造技術ができてきました。それぞれの季節ごとに香味が違いますので、中世には、夏酒、間酒、寒前酒、寒酒、春酒が存在しました。
江戸時代、1667年(寛文7)に伊丹で寒造りが完成しました。寒い時期に酒を仕込めば、雑菌の汚染も少なく、安定して香味のよい酒ができるからです。(明日へ続く)
旧暦:師走27日
たわらや酒店 日刊かわらばん
おはようございます。
今朝の熊本県菊陽町の天気は曇り。
昨日までの雨が上がりました。
今日は晴れる予報が出ています。
今朝も温かな朝です。現在の気温は8℃
温かくて嬉しい朝です。
(↑ハゼの木の上、電線に仲のよさそうなつがいの鳩の写真。光の森駅付近午前8時の写真)
明日から、大寒。一年で最も寒い時期となります。
今日は、寒造りの酒の話題について、お伝えします。
㈲たわらや酒店 宇野 功一
〒869-1101 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2211番地1号
電話番号096-232-3138
ファックス 096-232-3368
メール info@tawaraya-sake.co.jp
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営業時間 平日:09:00~19:00
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日刊たわらや かわら版
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01月20日号:大寒に「寒造り」について考える
~知っているようで知らない酒の話 №166~
■ 今日は12月27日、明日は大寒
いつものように、目を覚まし、いつものように顔を洗い、歯を磨く。そして、日めくりのカレンダーを1枚めくり、一日がスタートします。NHK第一放送のスイッチを入れ、ストーブを点けるのも毎日の日課。
今日は1月20日ですが、日本にはもう一つの暦があります。そうです、明治5年以前まで使っていた太陰暦です。お月さまが地球を廻るのを1カ月としますので、日は月の姿を表します。一日は朔日(さくじつ)と言って、月はほぼ太陽と同じ方向にあり月は見えません。三日になると、太陽が沈んだばかりの西の空に、繊月の姿をみることができます。月は日ごと膨らみはじめ、日没の時間の位置が、日に日に東へずれていきます。十五日になれば、まん丸い、満月。太陽が沈む時に西から昇り始めます。十六夜、十七夜…と続き、夜が更けないと月が昇ってこなくなります。そして、今日は12月27日です。もうすぐ、旧暦のお正月を迎えます。中国や横浜や長崎の中華街では、旧正月を盛大に祝います。春節といいますね。
一年の中に、二十四節季があります。明日は「大寒」です。一年で最も寒い時期とされます。南国でも、雪が降りやすい時期を迎えます。大寒の次の節季が「立春」です。
早春譜の歌詞にもあるように、「春は名のみの風の寒さや~」のように、立春を迎えてもまだまだ寒いのですが、日の出が早くなり、日の入りが遅くなり、太陽の陽射しが日々強くなることを感じます。「光の春」がやってきますね。
調べてみますと、本日1月20日は、冬至からほぼ1カ月が過ぎます。冬至の日よりも、熊本では19分も昼間の時間が長くなっています。寒い中でも、季節はだんだん春に向えっています。
■ 酒は寒造り
前置きが長くなりました。寒の時期、最も活気に満ちた職場があります。それは日本各地の日本酒蔵です。この時期、その蔵で最も高級な酒質の大吟醸の仕込みを行っています。
元々、日本人は祭事がある度に、一年じゅう酒を醸していました。できた酒を祭事の時に捧げていたし、分け前を人々が飲んでいました。日本には四季が存在して、春夏秋冬にあわせた醸造技術ができてきました。それぞれの季節ごとに香味が違いますので、中世には、夏酒、間酒、寒前酒、寒酒、春酒が存在しました。
江戸時代、1667年(寛文7)に伊丹で寒造りが完成しました。寒い時期に酒を仕込めば、雑菌の汚染も少なく、安定して香味のよい酒ができるからです。(明日へ続く)
Posted by たわらや at 10:09│Comments(0)