2011年07月03日
酒の話 №152 もうすぐ七夕 食も酒も五色の味わいを大切に
07月03日号: 知っているようで知らない酒の話 №152
- もうすぐ七夕 食も酒も五色の味わいを大切に -
◆五色の短冊
お馴染み文部省唱歌「七夕さま」の2番の歌詞
♪「五色の短冊、私が書いた、お星様キラキラ、空から見てる」
ところで、五色とは何色を表すか?ご存知でしょうか。
これは、陰陽五行に由来します。五色とは、青(緑)→赤→白→黒→黄 の5色です。詳しくは、ここでは述べることを避けますが、これらの色は季節と方角を表すのです。
青→季節は春 →方角は東 →青春→方角の守り神 青龍
赤→季節は夏 →方角は南 →朱夏→方角の守り神 朱雀
白→季節は秋 →方角は西 →白秋→方角の守り神 白虎
黒→季節は冬 →方角は北 →玄冬→方角の守り神 玄武(亀)
黄→季節はなく、中央、おのれ(己)を表現します。
五色の短冊に願い事を書くというのは、春夏秋冬、東西南北に難がないように願ってのことなのです。
余談ですが、横浜の中華街の東西南北の門には、青龍、朱雀、白虎、玄武が祀られています。また、奈良の大仏様の東西南北には、持国天、増長天、広目天、多聞天(毘沙門さま)が祀られています。これらの神を四天王というのです。相撲の土俵の房(ふさ)も季節と方角を意味しています。
◆ 五色の食べ物・飲み物
何気なく食べる普段の食事。実は、色どりを良くすることは、健康によい食事を摂ることにつながるのです。見た目の色で簡単の五色に分けることができます。
青→緑黄色の野菜類 →さわやかな香りの高い吟醸酒。
赤→お肉類(牛肉、鶏肉、魚肉)→しっかりした味わいの純米酒。
白→ごはん、麺類、パン(米・麦)→落ち着いた味わいの酒。
黒→わかめ、海苔、椎茸、黒ごま→冬ごもり、お燗にして旨い酒。
黄→卵、納豆、ゆば、レモン、みかん→熟成をした古酒。
お弁当に色どりもこの五色に気を付けることによって、栄養バランスが取れるのです。
それぞれの素材で、マッチする酒も少しずつ違いがあります。順番に飲むとすれば、東南西北の順、つまり春夏秋冬の順で、香りの高い酒→しっかりした味わいの純米酒→落ち着いた味わいの酒→お燗にして旨い酒→食後には熟成した古酒 という順で飲むと実に美味しいです。
これはワインにも当てはまると思います。
我々、日本人は古来より、色や季節を大切にしてきました。普段の何気ない生活の中に、日本人らしさの表現があります。さて、今から食べるお料理の色のバランスを見て、今日飲もうとする「日本酒」や「ワイン」を選ぶのも楽しいかもしれませんね。
- もうすぐ七夕 食も酒も五色の味わいを大切に -
◆五色の短冊
お馴染み文部省唱歌「七夕さま」の2番の歌詞
♪「五色の短冊、私が書いた、お星様キラキラ、空から見てる」
ところで、五色とは何色を表すか?ご存知でしょうか。
これは、陰陽五行に由来します。五色とは、青(緑)→赤→白→黒→黄 の5色です。詳しくは、ここでは述べることを避けますが、これらの色は季節と方角を表すのです。
青→季節は春 →方角は東 →青春→方角の守り神 青龍
赤→季節は夏 →方角は南 →朱夏→方角の守り神 朱雀
白→季節は秋 →方角は西 →白秋→方角の守り神 白虎
黒→季節は冬 →方角は北 →玄冬→方角の守り神 玄武(亀)
黄→季節はなく、中央、おのれ(己)を表現します。
五色の短冊に願い事を書くというのは、春夏秋冬、東西南北に難がないように願ってのことなのです。
余談ですが、横浜の中華街の東西南北の門には、青龍、朱雀、白虎、玄武が祀られています。また、奈良の大仏様の東西南北には、持国天、増長天、広目天、多聞天(毘沙門さま)が祀られています。これらの神を四天王というのです。相撲の土俵の房(ふさ)も季節と方角を意味しています。
◆ 五色の食べ物・飲み物
何気なく食べる普段の食事。実は、色どりを良くすることは、健康によい食事を摂ることにつながるのです。見た目の色で簡単の五色に分けることができます。
青→緑黄色の野菜類 →さわやかな香りの高い吟醸酒。
赤→お肉類(牛肉、鶏肉、魚肉)→しっかりした味わいの純米酒。
白→ごはん、麺類、パン(米・麦)→落ち着いた味わいの酒。
黒→わかめ、海苔、椎茸、黒ごま→冬ごもり、お燗にして旨い酒。
黄→卵、納豆、ゆば、レモン、みかん→熟成をした古酒。
お弁当に色どりもこの五色に気を付けることによって、栄養バランスが取れるのです。
それぞれの素材で、マッチする酒も少しずつ違いがあります。順番に飲むとすれば、東南西北の順、つまり春夏秋冬の順で、香りの高い酒→しっかりした味わいの純米酒→落ち着いた味わいの酒→お燗にして旨い酒→食後には熟成した古酒 という順で飲むと実に美味しいです。
これはワインにも当てはまると思います。
我々、日本人は古来より、色や季節を大切にしてきました。普段の何気ない生活の中に、日本人らしさの表現があります。さて、今から食べるお料理の色のバランスを見て、今日飲もうとする「日本酒」や「ワイン」を選ぶのも楽しいかもしれませんね。
Posted by たわらや at 00:00│Comments(0)