2011年05月11日

加藤清正公末裔の古酒屋の栄光冨士 秘蔵酒大吟醸10年熟成酒

日本酒を楽しもう先ずは一献 シリーズ№231
栄光冨士 秘蔵酒 大吟醸  
-冨士酒造- (山形県鶴岡市大山)


加藤清正公末裔の古酒屋の栄光冨士 秘蔵酒大吟醸10年熟成酒

1800ml:21000円(税込)
0720ml:10500円(税込)

◆ 加藤 清正 公ゆかりの

「栄光冨士」を醸す冨士酒造㈱

 江戸時代中期の安永7年(1778)、加茂屋專之助が酒銘を「冨士」と定め酒造業を始めた。鶴岡市立図書館に所蔵されている文献によると、当時数多くあった鶴岡・大山の蔵元の商標には日本の名所を示すものが幾つか見られるという。昭和30年代「栄光」を冠し商標登録。それが富士山に何の関係もない山形に「栄光冨士」なる銘柄が存在する所以である。「栄光冨士」の文字は左右対称をなし、以来、裏表のない酒造りに対する姿勢を貫く意が含まれ、まさに加藤清正公気質がうかがえる。



◆栄光冨士『秘蔵酒』大吟醸

 こんな質問をしてくる方がいる。

「日本酒って、古くなったら美味しくなるなくのでしょう」

日本酒はワインと同じように醸造酒です。醸造方法によって、初々しい新酒の時期に旨い日本酒もあれば、一年程度熟成させて美味しくなる定番の日本酒もあれば、低温で長期熟成させて美味しくなる古酒もあります。それぞれ香味が違うので、バリエーションもたくさん存在します。食べる料理によって、チョイスするのもたいへん楽しいです。
 さて、栄光冨士の最高峰の酒「秘蔵酒」。先日、弊社主催の酒の会で出品しました。私も飲みました。参加された方が、みなさん絶賛されていました。

 原材料は、兵庫県産山田錦。35%まで磨き、醸し上げた大吟醸。裏貼りを見ると、2000(平成12)年醸造と記載されていました。なんと、11年の熟成酒でした。

 11年の熟成をしたとは思えない程、古酒独特の老ね香は全くなく、果物に似た吟醸香を放ちます。味わいもまろやまで滑らか。卓越した香味のバランス。飲んだ方が、うっとりとして素直に「これっ、美味しい~」と。日本酒は新しいフレッシュな酒が旨いと思っている方が、「熟成させた酒は更に美味しくなるんですね。」と改心してくれました。



 栄光冨士「秘蔵酒」は、年間生産量は1800mlでわずか200本程度。鑑評会出品酒のように、特別に誂えた大吟醸を、1800mlに詰めて、打栓して壜にて熟成させます。熟成する温度は8℃。この温度より高いと熟成が進み過ぎ、低いと熟成が止まってしまうと、加藤有慶社長は語ってくれました。

 一年に一度は、こんな素敵な酒を飲みたいですね。人生の記念日に、お薦めの1本です。香味の感動、記憶に残る逸品です。

原料米: 兵庫県山田錦
精米歩合: 35%
日本酒度: +5.0
酸  度: 1.1
アミノ酸度:
度数: 16.8%
酵  母: 協会10号/山形酵母




Posted by たわらや at 06:52│Comments(0)
 
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