2011年01月21日

裏鍋島 純米吟醸生酒 隠し酒 

日本酒を楽しもう 先ずは一献 №208
-裏鍋島 純米吟醸生酒 隠し酒-

1800ml・2630円(税込)

◆鍋島を醸す富久千代酒造について
 江戸時代から続く風情ある街並みを残す、肥前浜宿(ひぜんはましゅく)。浜川沿いには、白壁土蔵造りの酒蔵が立ち並び、地元の人たちはこの通を「酒蔵通り」と呼んでいます。長崎街道多良往還(多良海道)の宿場町としてにぎわい、江戸時代に荷物の輸送拠点だった継場(つぎば)も修復され、新たな観光スポットとして人気です。継場は現在の郵便局といったところでしょうか。継場の前には馬の縄を縛っておく楔があり、当時の賑わいを垣間見ることができます。
 その酒蔵通りは、「鍋島」を醸す富久千代酒造だけでなく「金波」「王将」「呉竹」「乾杯」「君恩」「万寿亀」などなど通りにはたくさんの造り酒屋があります。
 そんな酒蔵通りの中で、美酒を醸すのは「鍋島」酒蔵当主でもあり、自らが酒を仕込むという・飯盛直喜さんです。
 生産規模は500石といいますから、(1升瓶で年間5万本の生産量)、とっても小さな酒蔵です。

◆裏鍋島 純米吟醸生酒 隠し酒
 この酒は、様々な純米吟醸の「セメ」と「あらばしり」のブレンドで造られた酒です。
 酒の発酵が終わり、いよいよ酒と酒粕に分離する作業を上槽(じょうそう)といいます。酒を搾るともいいます。普通酒はヤブタという機械で搾りますが、吟醸酒はテフロン製の布にモロミを入れます。槽の中に布を重ねていきます。ちょうど水枕を重ねるようになります。
 始めにほとばしる酒を「あらばしり」、中盤にでる酒を「中汲み」、そして最後に上から圧力を加えて搾り出す酒を「セメ」といいます。一つのモロミから、香味の異なる酒が生まれます。その最初と最後のブレンドをした酒が「裏鍋島」です。

◆ 今年の酒は、こんな感じかなぁ~
宇野功一コメント
【香り】
酸味を彷彿させるヨーグルトの香り。全体的に鍋島らしいみずみずしいイメージの香りです。

【味わい】
 味わいは、白ワインを彷彿させる。あらばしり由来のシャープな酸味とセメ由来の芳醇な旨みの両方が相まって素敵なハーモニーを醸し出してくれます。
必ず、冷やで飲んでください。
 開栓して飲むもの美味しいですが、開栓後2~3日後はさらに馴染んだ感じで旨いです。




Posted by たわらや at 06:34│Comments(0)
 
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