聖夜に飲むロゼの日本酒 天吹吟乃紅衣
12月24日号:クリスマスの夜に飲んで欲しい酒 天吹 ロゼ・吟乃紅衣
~日本酒を楽しもう先ずは一献 №274~
◆ クリスマスの夜に飲んで欲しい酒 天吹 ロゼ 吟乃紅衣
今日はクリスマスイブです。ご家族で、ご友人ときっとクリスマスパーティーを開かれるのではないかと思います。
クリスマスパーティーといえば、何と言ってもシャンパーン。ドン・ペリ、それもピンクのを飲むという方もいらっしゃると思います。
たわらや酒店には、ドンペリは売っていません。ですが、綺麗なロゼ色を呈した美酒ならございます。今日はその不思議なお酒をご紹介いたします。
佐賀県東部に位置するみやき町。佐賀県屈指の地酒として名高い「天吹」。最近では、お花の中から抽出した花酵母の吟醸酒を世に出して人気となっています。
そんな天吹酒造で、2004年より開発された酒が「吟乃紅衣」(ぎんのくれない)です。
いにしえの頃、私たち日本人は黒米を食べていました。
(↑原料の黒米 天吹酒造より資料提供)
黒米を蒸しますとちょうど赤飯のような色合いとなります。今でも小豆を入れて赤飯を御祝いの時に食べるのは、黒米を食していたなごりと言われています。
天吹酒造の近くには、吉野ヶ里遺跡があります。いにしえ伝来の黒米を使った吟醸酒づくり。まさにいにしえと現代とをコラボしたものと言えますね。
黒米の黒色の成分は赤ワインの中に含まれるアントシアニン色素です。血管を保護して動脈硬化予防に効果があり、老化や発がんを防止し、還元力(酸化されにくい)の強い物質として最近注目されていますね。
発酵後半、モロミの中に黒米をほぼ玄米に近い状態で放り込みます。すると、黒米の表面の色素がモロミに溶け込み、搾った時、きれいなロゼ色になるのです。
(↑吟乃紅衣のモロミ 天吹酒造より資料提供)
ナデシコ花酵母の高い吟醸香。きれいなロゼ色。口に含むと香りと同じ味蕾が広がります。なんともエレガントです。大き目のワイングラスに注いで、召し上がり頂きたいです。
原料米: 麹:山田錦、掛:美山錦・古代黒米
精米歩合: 55%、古代黒米は玄米
日本酒度: +4.0(およそ)
酸 度: 1.5ml(およそ)
アミノ酸度:
度数: 15.5%
使用酵母: なでしこ酵母
価 格
720ml :1785円(税込)
1800ml :3780円(税込)