駅弁ばんざい №12 根室本線 厚岸駅 かきめし
-駅弁ばんざい- №12
根室本線 厚岸駅 かきめし
◆ 駅弁ばんざい 厚岸駅
かきめし
(氏家待合所 950円)
初めて北海道に旅をしたのは、高校3年生になる前の春休みのことでした。昭和62(1987)年03月20日に旅立ち、山陽・東海道・東北新幹線を乗り継いで、青森からは青函連絡船・十和田丸で函館へ。見る景色全てが感動でした。
03月24日、札幌22:25発(急行まりも号)第411列車に乗り込みました。翌朝06:10に釧路着。この日、最東端の納沙布岬を目指しました。
途中の厚岸駅で買った「かきめし」が美味しかったこと。私にとりまして、印象に残る駅弁の一つです。
厚岸というとなんと言っても、厚岸湾で採れる牡蠣。
長方形の弁当折。紐を解き、緑色の弁当包みを取り、上蓋をめくる。
磯の香りと、牡蠣の炊込み御飯があらわれます。
この時に同伴した仲のよい二人の友人も、
「わ~っ」と思わず声を上げました。
厚岸名産の牡蠣を使い、牡蠣の煮汁を入れて炊きこんだ御飯。トッピングに、ひじき、あさり、つぶ貝の海の幸を載せ、ちょっと塩辛い蕗。ぎっしりとごはんが詰まっていました。
「旨い~」
車窓に広がる湿原や海の景色を眺めながら、ご当地の幸を頂いたこと。旅の醍醐味そのものです。
当時は高校生でしたので、カップ酒で一杯という訳には行きませんでしたが、今ならば、きっとカップ酒をちびちびやりながら「かきめし」を食べると思います。
あっ、もう一度、根室本線の厚岸駅に行ってみたいなぁ~。