仰清正公 №15 覇者決まる
-仰清正公- №14 覇者
清正公生誕450年没後400年・九州新幹線全線開業記念企画
■第15話「覇者決まる」
柴田勝家が北の庄へ戻る途中、越前の府中(武生)の城主、前田家に立ち寄る。本来、前田家は柴田勢に組するはずだったが、羽柴勢と一戦交えただけで府中の城に戻ったのは、羽柴にもつきあいがあったからでもある。だが、柴田は前だが友好的に迎えてくれていることは理解できた。二人は自らの武勇を恥合った。前田利家は48歳、柴田勝家は62歳であった。その夜柴田勝家は北の庄の城に戻った。残っていた重臣と防備の相談をする。だが、佐久間モリマサは、羽柴勢の追尾を受けながら戦っている。同じ夜秀吉は北の庄から9里ほど離れた今荘に、ついた。福島市松、加藤虎之助、片桐助作などを率いてである。
前田は羽柴軍に幸福したが、柴田は勝てぬことを知りながら羽柴軍と戦う決心をする。手勢は少ない。城下の住民と場内の女子供は避難させ、本丸に篭城する。
勝つ家とその武将たちは、九重の本丸とともに絶えたが、織田信長の妹おいちの方の娘、茶々ら三人は羽柴勢に助けられた。
加藤虎之助清正は、柴田の滅亡で、自分の主君 羽柴藤吉郎秀吉の天下が来たことを実感した。(JS)